「主イエスのもとで眠るもの」  08.09.21
                     テサロニケT 4:13〜18
 地上の生涯を終えて永眠する方々を覚えて、この礼拝を守って
います。これらの方はみな、教会が主イエスに委ねている方です。
死の闇に棄て置かれているのでなく、どこかをさ迷っているのでも
なく、主イエスのもとに眠っている方です。
 聖書は、死んだ者を「眠りについた人たち」と呼びます。
  それは、目覚める時があるということです。「永眠」と言いますが、
永遠に眠り続けるのではありません。主イエスが復活なさった後、
人の死は終着ではなく復活の命に至るものとなりました。
 聖書は、神さまが主イエスを死から復活の命に導き出されたように、
主イエスを信じて眠りについた人も主イエスと一緒に死から導き出して
くださると告げます。
 主イエスを信じて眠る人を「キリストに結ばれて死んだ人たち」と
呼びます。 「キリストにあって」、「キリストの中に」という意味も
あります。主イエスに抱え込まれているような、一体感の中にあるのです。
 主イエスを信じることは、ただ自分の頭の中や心の中のことではなく、
自分の存在が主イエスとひとつにされていくということです。これが、
信仰によって人間に起こる何よりも大きな変化です。主イエスを信じる
ことは、主イエスを迎え入れるというよりも、主イエスに迎え入れられ、
抱えられるものにされるということです。そして、死もこの結びつきを
引き離すことは出来ません。主イエスと一体とされているゆえに、
私たちの復活も確かとされます。
 その時が何時のことで、どんな状況なのか詳しい状況は分かりませんが、
主イエスと共にいることがはっきりします。
 地上の歩みにおいては、そのことが分からなくなって不安に思うことも
多いのですが、復活の時には、主イエスが共にいることを疑うことなく、
心から喜ぶことができるのです。
 すでに地上の歩みを終えて眠る方々と、今、礼拝をしている
私たちが、いつまでも主と共にいることになる。
 そのような楽しみの時が備えられています。